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会社の概要(2026年9月21日 時点)※ 株価・PER・業績の数字は、そのあと変わっていることがあります。 円換算は2026年9月21日時点のレート(1円=165.72ドン)で計算した目安です。ヴィエティンバンク(CTG)は、ベトナムを代表する国有系の商業銀行です。1988年にベトナム国家銀行(中央銀行)から分かれて発足し、2009年7月16日にホーチミン証券取引所へ上場しました。ベトナム語の社名にある「工商」は工業と商業という意味で、その名のとおり企業向けの融資に強い銀行です。全国に157の支店と827の営業所を持ちます(2026年3月末)。営業所はこの1年あまりで126か所減っており、店舗を減らしてデジタルへ移す動きが続いています。時価総額はベトナムの上場企業で6位です。
株価はこの10年で約4.29倍になりましたが、直近1年は12.1%下げています。2年では25.0%高、3年では58.9%高なので、上げてきたあとの一服という形です。ベトナムの銀行はどこも、企業を支えるために貸出金利を低く抑えるよう求められており、利ざや(貸すときと預かるときの金利の差)が縮んでいます。
PERは5.9倍と、ベトナムの大手銀行のなかでも低い水準です。配当は直近1年で1株900ドン≈ 約5円。ベトナムの銀行は外国人が持てる上限が原則30%と決まっており、ヴィエティンバンクは3割の枠のうち24.61%が埋まっています(2026年6月30日公表)。
一番多い株主は中央銀行のベトナム国家銀行で64.46%、次が日本企業の三菱UFJ銀行で19.73%です。三菱UFJ銀行は、2012年12月に約15兆5,000億ドン(当時のレートで約631億円)を投じ、戦略投資家として入りました。ベトナムでは、戦略投資家として認められた外国の金融機関が銀行に持てるのは20%までなので、三菱UFJは上限いっぱいまで持っていることになります。
このページでは、株価チャート・全期間の配当・株価パフォーマンス・大株主の一覧を、ホーチミン証券取引所(hsx.vn)が公表しているデータをもとに毎時更新しています。
ヴィエティンバンクの株価チャート
そのあとの株式配当で増えた株数にそろえて計算
ベトナム時間 2026年9月22日 12時 現在の時点で、ヴィエティンバンク(CTG)の株価は30,900ドン(前日比 -0.32%)、時価総額は240 兆ドン(日本円で約 1.45 兆円)で、ベトナムの上場企業の中で6位です。PER(株価収益率)は6.0倍、配当利回りは2.5%(直近1年の現金配当 1株900ドン)。これらの数字は毎時更新しています。ホーチミン証券取引所に上場しており(業種・銀行)、上場は2009年7月16日、確認できる最初の現金配当は2010年度です。
ヴィエティンバンク株のパフォーマンス
ヴィエティンバンクの配当の推移
| 対象年度 | 配当金 | 配当(株)もしくは権利 | 配当落ち日 | 権利確定日 | 配当がもらえる日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年 | 1株あたり 450 ドン(約3円) | なし | 2026年7月23日 | 2026年7月24日 | 2026年8月27日 |
| 2025年 | なし | 株式配当※1 100株につき 44.64株※2 | 2025年12月17日 | 2025年12月18日 | 非公表 |
| 2024年 | 1株あたり 450 ドン(約3円) | なし | 2025年10月14日 | 2025年10月15日 | 2025年11月17日 |
| 2020年 | なし | 株式配当※1 100株につき 11.74株※2 | 2023年11月30日 | 2023年12月1日 | 非公表 |
| 2020年 | 1株あたり 800 ドン(約5円) | なし | 2021年12月14日 | 2021年12月15日 | 2022年1月17日 |
| 2021年 | なし | 株式配当※1 100株につき 29.07株※2 | 2021年7月7日 | 2021年7月8日 | 非公表 |
| 2019年 | 1株あたり 500 ドン(約3円) | なし | 2020年12月17日 | 2020年12月18日 | 2020年12月30日 |
| 2016年 | 1株あたり 700 ドン(約4円) | なし | 2017年9月27日 | 2017年9月28日 | 2017年10月17日 |
| 2015年 | 1株あたり 700 ドン(約4円) | なし | 2017年1月16日 | 2017年1月17日 | 2017年2月16日 |
| 2014年 | 1株あたり 1,000 ドン(約6円) | なし | 2015年6月23日 | 2015年6月25日 | 2015年7月17日 |
| 2013年 | 1株あたり 1,000 ドン(約6円) | なし | 2014年5月21日 | 2014年5月23日 | 2014年6月6日 |
| 2012年 | 1株あたり 1,600 ドン(約10円) | 100株につき 14株を 10,000 ドン(約61円)で買う権利※3※2 | 2013年9月6日 | 2013年9月10日 | 2013年9月24日 |
| 2011年 | なし | 株式配当※1 100株につき 20株※2 / 株式賞与※1 100株につき 9.60株※2 | 2012年3月30日 | 2012年4月4日 | 非公表 |
| 2011年 | なし | 100株につき 20株を 10,000 ドン(約61円)で買う権利※3※2 | 2011年11月29日 | 2011年12月1日 | 非公表 |
| 2010年 | 1株あたり 1,347 ドン(約8円) | なし | 2011年1月14日 | 2011年1月18日 | 2011年2月16日 |
| 2009年 | なし | 100株につき 28株を 10,000 ドン(約61円)で買う権利※3※2 / 株式配当※1 100株につき 6.83株※2 | 2010年9月6日 | 2010年9月8日 | 非公表 |
行使も譲渡も、ベトナムの証券口座で株を持っている人だけができます(日本の証券会社の口座では行使できません)。ベトナムに住んでいない外国人でも口座は開けます。
ヴィエティンバンク株配当|注目の話題
10年以上ためた利益を、いっきに株で配った。資本金は77兆ドンへ
ヴィエティンバンクは2025年12月、100株につき44.64株の株式配当を行いました。発行した株は約24億株、資本金は53兆6,999億ドン(約3,240億円)から77兆6,709億ドン(約4,690億円)になりました。
目を引くのは原資です。使ったのは2009年から2016年まで、それに2021年と2022年の利益剰余金でした。10年以上にわたってためてきた、まだ配っていない利益を、このときまとめて株の形で配ったことになります。
国が株主のままでいられるよう、ベトナム国家銀行も15兆4,517億ドン(約930億円)の追加出資を承認され、国の持ち分は64.44%に保たれました。現金の配当も別に出ており、2024年度は1株450ドン(約3円)、権利確定は2025年10月15日でした。
※ 株式配当は、持っている株数が増えるかわりに1株あたりの値段が下がります。制度や予定は変わることがあります。投資助言ではありません。
出典:ベトナム政府弁公室2025年10月1日・ベトナム国家銀行2025年10月8日の承認(Nhà đầu tư 2025年10月18日)/取引所に開示された権利・配当のお知らせ
円換算は2026年9月21日時点のレート(1円=165.72ドン)で計算した目安です。
ヴィエティンバンクの株主
| 株主 | 区分 | 持ち株比率 |
|---|---|---|
| ベトナム国家銀行(中央銀行)The State Bank Of Vietnam | 法人 | 64.46% |
| 日本資本三菱UFJ銀行Bank Of Tokyo Mitsubishi Ufj | 法人 | 19.73% |
| Vietinbank Union | 法人 | 1.15% |
| Prudential Vietnam Assurance Private Limited | 法人 | 1.07% |
| ETF SSIAM VNFIN LEAD Fund | 法人 | 0.11% |
| マニュライフManulife Equity Fund | 法人 | 0.01% |
※ 持ち株比率が0.1%未満の個人の株主で、役職が公表されていない方は載せておりません。
※ 株主の説明は、公表されている情報をもとに補足しております。
ヴィエティンバンク株主|注目の話題
三菱UFJ銀行のヴィエティンバンク出資は、円で約4.6倍。毎年83億円・利回り13%超を生み出す「ドル箱」の全貌
三菱東京UFJ銀行(現・三菱UFJ銀行)がヴィエティンバンクの株を買ったのは2012年12月。1株24,000ドンで6億4,583万株、約15兆5,000億ドン(当時のレートで約631億円)。当時としては日本の銀行による東南アジア向け投資で最大級でした。
今の持ち株は15億3,239万株(2.37倍)。株数が増えたのは株式配当のためです。株価は24,000ドン→31,400ドン(1.31倍)。増加した株数と株価を合わせ、ドン建てで3.1倍になりました。
さらに、為替は2012年が1円=約246ドン、いまは約166ドンなので1.48倍です。株式数と株価の増加、円安の3つの要素が重なり、円で約4.6倍、約631億円が約2,890億円になりました。
直近1年の現金配当は1株900ドンでした。三菱UFJの受取額は年約83億円、買ったときの金額に対して年13.2%も利益を生んでいます。ベトナム経済の成長を取り込みながら、今も配当を生み続けている優良資産です。
同じ形の出資が、ほかのメガバンクにもあります。みずほ銀行のベトコムバンク(VCB)、三井住友銀行のVPバンク(VPB)です。買った時期が違う分、今の成果も分かれています。
※ 数字は公表資料からの概算です。投資助言ではありません。
出典:三菱東京UFJ銀行 2012年12月27日発表/Vietcap/Wise
外国の銀行は、1つの銀行に20%までしか出資できない
ベトナムでは、銀行(信用機関)の株式について外国人の持ち分に上限があります。外国の個人は5%、ふつうの外国の会社・ファンドは15%、戦略投資家として認められた外国の金融機関でも20%まで。外国資本を合わせても30%までと決められています。日本の3大メガバンクが、それぞれ別のベトナムの銀行に出資しているのは、この上限があるためです。1行に20%までしか入れないので、それ以上ベトナムの銀行業に投資をしたければ、別の銀行を買うしかありません。
この20%は銀行の決まりで、業種ごとに別の上限があります。49%・50%・100%と分かれていて、証券会社や、ビール・乳製品・合成繊維といった製造業では100%外国資本の株主も認められています(SSI証券・サイゴンビール・ビナミルク・センチュリー合成繊維は、いずれも上限100%)。一方でFPTは49%、ペトロリメックスは石油の規制で20%です。
※ 制度は変わることがあります。投資助言ではありません。
出典:2024年信用機関法/政令01/2014/政令69/2025/通達36/2014/ホーチミン証券取引所の外国人保有比率の上限(2026年9月16日に取得)
ヴィエティンバンクの子会社、保有株式
株式の50%超を持つ会社を子会社、20〜50%を関連会社としています。20%未満はその他の出資です。ここでは事業の中心になっている代表的な会社と、上場している会社への出資を、上場しているものを先に、持ち株比率の高い順に並べました。
| 会社名(コード) | 区分 | 何の会社か | 持ち株比率 | 上場市場 |
|---|---|---|---|---|
| ヴィエティンバンク証券(CTS) | 子会社 | 証券会社 | 75.64% | ホーチミン |
| ヴィエティンバンク・リース | 子会社 | 機械・設備のリース | 100% | 非上場 |
| ヴィエティンバンク債権管理 | 子会社 | 債権の管理・回収 | 100% | 非上場 |
| ヴィエティンバンク金銀宝石 | 子会社 | 金・宝石の売買 | 100% | 非上場 |
| ヴィエティンバンク・キャピタル | 子会社 | 投資信託の運用 | 100% | 非上場 |
| ヴィエティンバンク国際送金 | 子会社 | 海外への送金サービス | 100% | 非上場 |
| ヴィエティンバンク・ラオス | 子会社 | 銀行(ラオス) | 100% | 非上場 |
| ヴィエティンバンク保険(VBI) | 子会社 | 損害保険 | 73.37% | 非上場 |
| インドヴィナ銀行 | 合弁会社 | 銀行(台湾のキャセイ聯合銀行と折半) | 50% | 非上場 |
※ 持ち株比率は、ヴィエティンバンクが公表した2025年12月期の監査済み連結財務諸表(注記1「銀行の概要」)に載っている数字です。
※ ヴィエティンバンク証券(CTS)は2026年6月に28%の株式配当を行い、発行済み株式が2億1,269万株から2億7,224万株に増えました。株式配当はすべての株主に同じ割合で配られるため、持ち株比率は75.64%のまま変わっていません。
※ インドヴィナ銀行は、台湾のキャセイ聯合銀行(Cathay United Bank)との合弁で、両社が50%ずつ持っています。
ヴィエティンバンクグループ|注目の話題
ベトナムで最初の合弁銀行を、台湾の銀行と半分ずつ持っている
上の表にあるインドヴィナ銀行(IVB)は、ヴィエティンバンクが50%、残りの50%を台湾のキャセイ・ユナイテッド銀行(Cathay United Bank)が持つ銀行です。
この銀行は1990年11月21日に設立された、ベトナムで最初の合弁銀行です。ホーチミン市に本店を置き、ハノイ・ハイフォン・ダナン・ホイアン・ビンズオン・ドンナイ・カントーなどに14の支店と19の取引窓口を持ちます。資本金は2025年末で2億5,200万ドルです。
折半なのでどちらの子会社でもなく、合弁会社として扱われます。ヴィエティンバンクのほかの出資先が100%か過半であるなかで、ここだけ性格が違います。
※ 制度は変わることがあります。投資助言ではありません。
出典:インドヴィナ銀行の会社案内(2025年末時点)/ヴィエティンバンクの連結財務諸表
◆ PER は直近12ヶ月(TTM)の1株当たり利益と「更新日時」の株価から算出。配当利回り は直近1年に権利が確定した現金配当の合計 ÷ 「更新日時」の株価。そのあとに株式配当があった銘柄は、株数が増えた分をそろえて計算しています(表に出している配当金は、実際に払われた1株あたりの金額のままです)。配当の推移 とその下の表(テーブル)は、取引所とベトナム証券保管振替機構(VSD)に開示された権利・配当のお知らせ(対象年度ベース)を、公開データから受け取っています。棒グラフは現金配当のみ、その下の表(テーブル)には株式配当・新株を買う権利も載せています。パフォーマンス は各期間前の終値と直近終値の比較です。
◆ 当ウェブサイトの数値について、株式配当や株式分割があった銘柄は、過去の株価をさかのぼって調整しています。 ベトナム企業は現金ではなく、株式で配当を出すことも多く、調整していない株価をそのまま見ると、株数が増えた分だけ値下がりしたように見えてしまうからです。当ウェブサイトの騰落率は、株数の増加を含めた、株主から見た値動きとなり、パフォーマンスについても実情により近づけた数値となります。
◆ 株主 は、取引所と各社が開示した大株主リストと所有構造(国有・外国・その他)を、公開データから掲載しています。日本の企業・金融機関が大株主に入っているときは「日本資本」の印を付けています。
◆ 為替(円換算に使うレート)は取引所の開示ではありません。公開されている為替レートのサービス(open.er-api.com)から1時間ごとに受け取った参考値で、銀行や両替所の実際のレートとは異なります。
◆ データの出どころと集め方は、ベトナムオオヤ式 ベトナム株式銘柄分析ページにくわしく書いています。
