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会社の概要(2026年10月6日 時点)※ 株価・PER・業績の数字は、そのあと変わっていることがあります。 円換算は2026年10月6日時点のレート(1円=164.38ドン)で計算した目安です。モバイルワールド(Thế Giới Di Động、MWG)は、2004年にホーチミン市で5人が創業した、ベトナム最大手の小売グループです。携帯電話の「テーゾーイジードン(Thế Giới Di Động)」、家電の「ディエンマイサイン(Điện Máy Xanh)」、食品スーパーの「バックホアサイン(Bách Hóa Xanh)」、薬局の「アンカン(An Khang)」などのチェーンを全国で運営し、2025年末の店舗数は携帯電話が1,012店、家電が2,008店、食品スーパーが2,559店でした。
2014年7月にホーチミン証券取引所へ上場しました。2025年(連結)の売上高は155兆9,280億ドン≈ 約9,486億円(前年比+16%)、従業員は約8万7,000人(2026年6月末)です。
株価は2026年2月下旬に93,000ドンを超えたあと下がり、7月22日には70,600ドンまで下げました。1年では約2%安(-1.9%)ですが、3年では約6割高(+59.9%)です。8月6日には、携帯電話と家電のチェーンを運営する子会社ディエンマイサイン投資(DMX)がホーチミン証券取引所に上場しました。
2025年(連結)の親会社の株主の利益は7兆340億ドン≈ 約428億円で、前年の約1.9倍(+89%)になりました。2026年1〜6月も、売上高が95兆2,132億ドン≈ 約5,792億円(前年同期比+29%)、親会社の株主の利益が6兆170億ドン≈ 約366億円(同+88%)と大きく伸びています。「親会社の株主の利益」とは、子会社も含めたグループ全体の利益から、ディエンマイサイン投資(DMX)やバックホアサインなどの子会社に出資しているほかの株主の取り分を引いた、モバイルワールドの株主のものになる利益のことです。会社が取引所に出した説明では、売上高が29%増えて粗利益が増えたことと、すべてのチェーンで運営の無駄をなくし、経費を抑えたことが利益を押し上げました。携帯電話・家電のDMXは、ベトナムで新しい店を出さずに、前からある店の売上高を30%以上伸ばし、分割払いでの販売も49%増えました。インドネシアの家電・携帯電話の店エラブルー(Erablue)は、DMXがインドネシアの携帯電話販売の大手エラジャヤ・グループと組んだ合弁会社で、モバイルワールドグループの持ち分は45%です。子会社ではないため売上高は連結決算に入らず、利益のうち45%分だけがモバイルワールドグループの利益に入ります。1〜6月は146店を新しく出して売上高が92%増え、モバイルワールドグループの利益に入った分は約277億ドンでした。食品スーパーのバックホアサインは632店を新しく出して売上高が25%増え、4〜6月期の利益も大きく増えました。1〜6月の税引後利益は6兆1,125億ドンで、年間目標(9兆2,000億ドン)の66%に達しています。
日本との関係では、2025年3月13日に、ディエンマイサインがパナソニック、ダイキンとそれぞれ、エアコンの一部の機種をベトナム国内ではディエンマイサインだけで売る「専売」の契約を結びました。対象は、パナソニックが2025年の中級機種(1〜2.5馬力の4種類、1,409万ドン≈ 約8.6万円から)、ダイキンが普及機種(1馬力と1.5馬力の2種類、1,078万ドン≈ 約6.6万円から)の新品で、ディエンマイサインの店とネット通販で、ほかの店より5〜10%安く売るとしています。日本の企業・金融機関は大株主に入っていません。
外国人の保有は49.00%で、上限の49%に達しています。
このページでは、株価チャート・全期間の配当・株価パフォーマンス・大株主の一覧を、ホーチミン証券取引所(hsx.vn)が公表しているデータをもとに毎時更新しています。
モバイルワールドの株価チャート
ベトナム時間 2026年10月7日 15時 現在の時点で、モバイルワールド(MWG)の株価は76,900ドン(前日比 +2.53%)、時価総額は113 兆ドン(日本円で約 6,901 億円)で、ベトナムの上場企業の中で23位です。PER(株価収益率)は11.5倍、配当利回りは1.3%(直近1年の現金配当 1株1,000ドン)。ホーチミン証券取引所に上場しており(業種・小売)、上場は2014年7月14日、確認できる最初の現金配当は2015年度です。
モバイルワールド株のパフォーマンス
モバイルワールドの配当の推移
| 対象年度 | 配当金 | 配当(株)もしくは権利 | 配当落ち日 | 権利確定日 | 配当がもらえる日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年 | 1株あたり 1,000 ドン(約6円) | なし | 2026年10月7日 | 2026年10月8日 | 2026年10月16日 |
| 2025年 | 1株あたり 1,000 ドン(約6円) | なし | 2026年7月29日 | 2026年7月30日 | 2026年8月6日 |
| 2024年 | 1株あたり 1,000 ドン(約6円) | なし | 2025年7月24日 | 2025年7月25日 | 2025年8月8日 |
| 2023年 | 1株あたり 500 ドン(約3円) | なし | 2024年6月28日 | 2024年7月1日 | 2024年7月10日 |
| 2022年 | 1株あたり 500 ドン(約3円) | なし | 2023年7月27日 | 2023年7月28日 | 2023年8月10日 |
| 2021年 | なし | 株式配当※1 100株につき 100株※2 | 2022年6月16日 | 2022年6月17日 | 非公表 |
| 2021年 | 1株あたり 1,000 ドン(約6円) | なし | 2022年6月7日 | 2022年6月8日 | 2022年6月17日 |
| 2020年 | 1株あたり 500 ドン(約3円) | 株式配当※1 100株につき 50株※2 | 2021年8月30日 | 2021年8月31日 | 2021年9月13日 |
| 2019年 | 1株あたり 1,500 ドン(約9円) | なし | 2020年10月19日 | 2020年10月20日 | 2020年10月30日 |
| 2018年 | 1株あたり 1,500 ドン(約9円) | なし | 2019年5月23日 | 2019年5月24日 | 2019年6月11日 |
| 2018年 | なし | 株式配当※1 100株につき 33.33株※2 | 2018年11月19日 | 2018年11月20日 | 非公表 |
| 2017年 | 1株あたり 1,500 ドン(約9円) | なし | 2018年4月24日 | 2018年4月26日 | 2018年5月11日 |
| 2016年 | 1株あたり 1,500 ドン(約9円) | 株式賞与※1 100株につき 100株※2 | 2017年5月22日 | 2017年5月23日 | 2017年5月31日 |
| 2015年 | 1株あたり 1,500 ドン(約9円) | なし | 2016年5月6日 | 2016年5月9日 | 2016年5月19日 |
| 2015年 | なし | 株式賞与※1 100株につき 25株※2 | 2015年5月13日 | 2015年5月15日 | 非公表 |
| 2014年 | なし | 株式賞与※1 100株につき 6.70株※2 / 株式配当※1 100株につき 63.30株※2 | 2014年10月8日 | 2014年10月10日 | 非公表 |
| 2013年 | なし | 株式賞与※1 100株につき 66.90株※2 / 株式配当※1 100株につき 372株※2 | 2014年4月15日 | 2014年4月17日 | 非公表 |
モバイルワールドの株主
| 株主 | 区分 | 持ち株比率 |
|---|---|---|
| RETAIL WORLD INVESTMENT CONSULTANT LIMITED LIABILITY COMPANY | 法人 | 10.39% |
| VEIL(ドラゴン・キャピタル系ファンド)Vietnam Enterprise Investments Limited | 法人 | 4.96% |
| Arisaig Asia Fund Limited | 法人 | 3.45% |
| Nguyen Duc Tai取締役会長 | 個人 | 2.26% |
| Dinh Anh Huan | 個人 | 2.22% |
| Tran Huy Investment Consultancy Company Limited | 法人 | 2.20% |
| Arisaig Global Emerging Markets Fund (singapore) Pte. Ltd | 法人 | 1.07% |
| Hanoi Investments Holdings Limited | 法人 | 0.98% |
| ノルウェー銀行(政府年金基金)Norges Bank | 法人 | 0.79% |
| Tran Huy Thanh Tung | 個人 | 0.75% |
※ 持ち株比率が0.1%未満の個人の株主で、役職が公表されていない方は載せておりません。
※ 株主の説明は、公表されている情報をもとに補足しております。
モバイルワールドの子会社、保有株式
ベトナムの企業法では、株式の50%超を持つ会社を子会社としています。ただし財務諸表では、実際に経営を支配しているか(議決権や役員を選ぶ権利)で区分するため、持ち株比率と区分が合わないことがあります。モバイルワールドが持つのは子会社12社と合弁会社1社で(2026年6月末。このほか2026年1月に解散した会社が1社)、このうちディエンマイサイン投資(DMX)が2026年8月に上場しました。下の表がそのすべてで、事業の中心になっている会社を先に並べました。「子会社(孫会社)」は、子会社を通して持っている会社で、持ち株比率はモバイルワールドグループとしての割合です。
| 会社名(コード) | 区分 | 何の会社か | 持ち株比率 | 上場市場 |
|---|---|---|---|---|
| ディエンマイサイン投資(DMX) | 子会社 | 携帯電話「テーゾーイジードン」と家電「ディエンマイサイン」のチェーン | 98.95%(上場後は約86%) | HOSE(DMX) |
| バックホアサイン技術・投資 | 子会社 | 食品スーパー事業をまとめる会社 | 94.99% | 非上場 |
| バックホアサイン商業 | 子会社(孫会社) | 食品スーパー「バックホアサイン」のチェーン | 94.94% | 非上場 |
| エラブルー(PT Era Blu Elektronik) | 合弁会社 | インドネシアの家電・携帯電話の店(DMXが出資) | 45.00% | 非上場 |
| アンカン薬局(An Khang Pharma) | 子会社(孫会社) | 薬局チェーン | 99.99% | 非上場 |
| アバキッズ商業(AVAKids) | 子会社(孫会社) | 子ども用品・ベビー用品の店 | 100% | 非上場 |
| ディエンマイサイン技術者(Thợ Điện Máy Xanh) | 子会社(孫会社) | 家電の取り付け・修理 | 98.94% | 非上場 |
| テーゾーイジードン情報技術 | 子会社 | グループのシステム開発 | 100% | 非上場 |
| ティエンタム投資 | 子会社 | 投資の管理 | 100% | 非上場 |
| アンニー投資 | 子会社 | 投資の管理 | 100% | 非上場 |
| ティエンタム商業 | 子会社(孫会社) | 投資の管理 | 100% | 非上場 |
| テーゾーイソー・チャンアイン(Trần Anh) | 子会社 | 家電販売(営業を止め、解散の手続き中) | 99.33% | 非上場 |
| トアンティン物流(Toàn Tín) | 子会社 | 物流(営業を止め、解散の手続き中) | 99.99% | 非上場 |
| 4Kファーム(4K Farm) | 子会社 | 野菜の栽培(2026年1月19日に解散) | 99.99% | 非上場 |
携帯電話・家電のDMXが上場ディエンマイサイン投資(DMX)は、携帯電話の「テーゾーイジードン」、家電の「ディエンマイサイン」、アップル製品の専門店「トップゾーン(TopZone)」を運営し、モバイルワールドグループの売上高の大半を占める中心の会社です。海外では、インドネシアの家電・携帯電話の店エラブルー(Erablue)もDMXの事業です。エラブルーは、DMXがインドネシアの携帯電話販売の大手エラジャヤ・グループ(Erajaya)のエラフォン(Erafone)と組んで作った合弁会社で、DMXを通した持ち分は45%です。子会社ではないため、売上高は連結決算に入らず、利益の45%分だけがモバイルワールドグループの利益になります。2025年末の店舗は181店で、2025年に初めて黒字になりました。
DMXは、2026年6月に1株8万ドンで新しい株を売り出し(IPO)、約1億6,600万株、約13兆3,000億ドン≈ 約810億円を集めて、8月6日にホーチミン証券取引所へ上場しました。モバイルワールドの持ち分は6月末の98.95%でしたが、新しい株が増えたため、上場後は計算上約86%になっています。
食品スーパーのバックホアサイン食品スーパーの事業は、まとめ役のバックホアサイン技術・投資の下に、店を運営するバックホアサイン商業があります。2024年に約5%を中国の投資会社CDHインベストメンツに売ったため、モバイルワールドの持ち分は約95%です。
整理中の会社ハノイの家電チェーンだったテーゾーイソー・チャンアイン(2018年に買収)と、物流のトアンティン物流は、営業を止めて解散の手続きを進めています。野菜を育てていた4Kファームは、2026年1月19日に解散の手続きを終えました。
持ち株比率は、モバイルワールドが公表した「2026年6月30日までの6か月の連結財務諸表(EYのレビュー済み)」注記1の数字で、2026年6月30日時点です。DMXの上場後の持ち分は、この数字とDMXの上場株式数(12億6,772万株)からの計算です。出典:モバイルワールド 連結財務諸表(国家証券委員会への開示)/VN決算ナビ
会社の説明は、モバイルワールドと各社の発表、ホーチミン証券取引所の開示、報道(VnExpress・Thời báo Tài chính ほか)によります。
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モバイルワールドと同じ業種・近い業種の銘柄
ベトナムオオヤで紹介している個別銘柄のページです。株価は毎時更新しています。
◆ PER は直近12ヶ月(TTM)の1株当たり利益と「更新日時」の株価から算出。配当利回り は直近1年に権利が確定した現金配当の合計 ÷ 「更新日時」の株価。そのあとに株式配当があった銘柄は、株数が増えた分をそろえて計算しています(表に出している配当金は、実際に払われた1株あたりの金額のままです)。配当の推移 とその下の表(テーブル)は、取引所とベトナム証券保管振替機構(VSD)に開示された権利・配当のお知らせ(対象年度ベース)を、公開データから受け取っています。棒グラフは現金配当のみ、その下の表(テーブル)には株式配当・新株を買う権利も載せています。パフォーマンス は各期間前の終値と直近終値の比較です。
◆ 当ウェブサイトの数値について、株式配当や株式分割があった銘柄は、過去の株価をさかのぼって調整しています。 ベトナム企業は現金ではなく、株式で配当を出すことも多く、調整していない株価をそのまま見ると、株数が増えた分だけ値下がりしたように見えてしまうからです。当ウェブサイトの騰落率は、株数の増加を含めた、株主から見た値動きとなり、パフォーマンスについても実情により近づけた数値となります。
◆ 株主 は、取引所と各社が開示した大株主リストと所有構造(国有・外国・その他)を、公開データから掲載しています。日本の企業・金融機関が大株主に入っているときは「日本資本」の印を付けています。
◆ 為替(円換算に使うレート)は取引所の開示ではありません。公開されている為替レートのサービス(open.er-api.com)から1時間ごとに受け取った参考値で、銀行や両替所の実際のレートとは異なります。
◆ データの出どころと集め方は、ベトナムオオヤ式 ベトナム株式銘柄分析ページにくわしく書いています。
