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会社の概要(2026年9月22日 時点)※ 株価・PER・業績の数字は、そのあと変わっていることがあります。 円換算は2026年9月22日時点のレート(1円=165.28ドン)で計算した目安です。ビングループ(VIC)は、ベトナム最大級の民間コングロマリットです。不動産開発を主軸に、電気自動車・電動バイクのビンファスト(VinFast)、ヘルスケア、教育、リゾートまで幅広く手がけています。時価総額はベトナムの上場企業で1位(2026年9月22日 時点)。このベトナム最大の民間企業は、創業者で会長のファム・ニャット・ブオン(Pham Nhat Vuong)氏に、持株会社と本人・親族の名義をあわせて株式の半分近くを保有されています。
株価は1年で+225.1%、2年で+1,045.2%、10年で+1,388.7%になりました。急激に上がったのは、2年ほど前からです。2024年は1株40,000ドン前後で横ばいでしたが、2025年の1年間で+約740%(2025年12月の株式賞与で株数が2倍になった分を調整した計算)上がりました。2025年11月末までのVN指数の上げ幅424ポイントのうち、約212ポイントはビングループ1社によるものです。
2026年上期の売上高は221兆9,200億ドン≈ 約1.34兆円で前年同期比+72%、純利益は前年同期比+360%の20兆9,040億ドン≈ 約1,265億円と過去最高です。この利益には、ビンファストのベトナムの工場会社を売った12兆5,420億ドンの売却益が入っています。電気自動車のビンファストは上期の世界納車が128,662台(前年同期比+78%)とベトナム国内のEVシェア首位を保ち、子会社のビンホームズはビンスピードとの企業連合で、ハノイの都市鉄道5路線(約303.5キロメートル)の建設を受注するなどのニュースが追い風となりました。なお、かねて提案していた南北高速鉄道への投資からは2025年12月に撤退しました。
PERは約89倍と、ベトナムの主要銘柄のなかでは際立って高い水準です。2026年9月には時価総額が一時2,000兆ドン≈ 約12兆円を超えました。配当は2014年8月を最後に現金では出していません。外国人の保有は3.12%と低く、値動きは国内投資家の期待に左右されやすい構図です。
ビングループは、街づくりの現場で日本企業とも組んでいます。ビンホームズが手がけるホーチミン市のグランドパークには日本企業の野村不動産と三菱商事が2020年から出資し、ハイフォンのロイヤルアイランドには、野村不動産、海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)、東神開発、大成建設の日本の4社が参画しています。
このページでは、株価チャート・全期間の配当・株価パフォーマンス・大株主の一覧を、ホーチミン証券取引所(hsx.vn)が公表しているデータをもとに毎時更新しています。
ビングループの株価チャート
ベトナム時間 2026年11月4日 15時 終値の時点で、ビングループ(VIC)の株価は234,000ドン(前日比 +0.00%)、時価総額は1,816 兆ドン(日本円で約 11.17 兆円)で、ベトナムの上場企業の中で1位です。PER(株価収益率)は85.0倍、直近1年の現金配当はありません。ホーチミン証券取引所に上場しており(業種・コングロマリット)、上場は2007年9月19日、確認できる最初の現金配当は2008年度です。
前回 2014年8月 ・ 2,149ドン(約13円) / 株
ビングループ株のパフォーマンス
ビングループ株|注目の話題
9月21日、ビングループが世界の指数に入った
ベトナム株は2026年9月21日、FTSEラッセルの世界株価指数に正式に組み入れられました。対象は27銘柄。9月5日の調整期限を過ぎても入れ替えはなく、9月7日に確定しました。ビングループは大型株として入りました(大型株はVCB・VIC・VHMの3銘柄、中型株はBID・HPG・VPBの3銘柄)。
買い手は、ベトナムに関心のあるファンドだけではありません。FTSEの新興国指数に連動して機械的に買う大型ファンドの資金も入ります。最大のものはバンガードのVWO(純資産1,223億ドル、経費率0.06%)。流入額は14億ドル前後と見られています。
大型株だからといって、入る資金が多いとはかぎりません。FTSEの指数は、時価総額のうち市場で自由に売り買いされている株の分だけを数え、外国人が買える枠の残りも考えて、銘柄ごとの比重を決めます。大型・中型の分類は入る指数を分けるもので、大型株も中型株も同じ指数(FTSE All-World)に入ります。
SSIリサーチの見込みでは、ビングループへの流入は約4億7,500万ドルで、27銘柄の中で最も多く、全体(約14億5,000万ドル)の約3分の1にあたります。同じ大型株のベトコムバンク(約3,710万ドル)の10倍以上です。
組み入れは一度ではなく、4回に分けて行われる予定です。2026年9月21日に10%、2027年3月22日に20%、6月21日に35%、9月20日に35%です。
※ 指数への組み入れは、株価が上がることを保証するものではありません。投資助言ではありません。
出典:FTSE Russell「2026年3月期 国別分類レビュー結果」2026年4月7日発表/VnEconomy 2026年8月21日/Tạp chí Kinh tế Tài chính 2026年9月5日/Vanguard VWO(2026年9月時点)/SSIリサーチ(Investing.com 2026年8月24日・Người Quan Sát 2026年8月22日)
ビングループは、ベトナムの上場企業で初めて時価総額2,000兆ドンを超えた
2026年9月4日、ビングループの株価は一時260,000ドンをつけ、時価総額がベトナムの上場企業で初めて2,000兆ドンを超えました。その前の2週間で、株価は約30%上がっています。
9月22日の終値でみた時価総額は1,896兆ドン(2026年9月22日のレート、1円=165.28ドンで約11兆4,700億円)。ベトコムバンク(492兆ドン)・BIDV(282兆ドン)・ヴィエティンバンク(240兆ドン)の国営3大銀行を合わせても1,014兆ドンで、ビングループの半分ほどです。
1社の比重も大きくなっています。VN指数に占めるビングループの比重は19%(2026年7月31日時点、SSI証券)。ビングループの株価が動くと、VN指数も大きく動きます。9月4日の午前は、VN指数の上げ幅のうち19ポイント以上がビングループ1社によるものでした。
※ 3大銀行との比較は、2026年9月22日の終値で計算しています。投資助言ではありません。
出典:CafeBiz 2026年9月4日/Znews 2026年9月17日(SSI証券)/ホーチミン証券取引所(hsx.vn、2026年9月22日の終値)
ビングループの配当の推移
| 対象年度 | 配当金 | 配当(株)もしくは権利 | 配当落ち日 | 権利確定日 | 配当がもらえる日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年 | なし | 株式賞与※1 100株につき 100株※2 | 2025年12月5日 | 2025年12月8日 | 非公表 |
| 2020年 | なし | 株式配当※1 100株につき 12.50株※2 | 2021年8月17日 | 2021年8月18日 | 非公表 |
| 2019年 | なし | 100株につき 0.40株を 10,000 ドン(約61円)で買う権利※3※2 | 2019年12月27日 | 2019年12月30日 | 非公表 |
| 2017年 | なし | 株式配当※1 100株につき 21株※2 | 2018年6月28日 | 2018年6月29日 | 非公表 |
| 2016年 | なし | 株式賞与※1 100株につき 22.50株※2 | 2016年9月15日 | 2016年9月16日 | 非公表 |
| 2015年 | なし | 株式配当※1 100株につき 11株※2 | 2016年6月27日 | 2016年6月28日 | 非公表 |
| 2014年 | なし | 株式配当※1 100株につき 25.80株※2 | 2015年6月29日 | 2015年7月1日 | 非公表 |
| 2013年 | なし | 株式配当※1 100株につき 48.70株※2 | 2014年8月26日 | 2014年8月28日 | 非公表 |
| 2013年 | 1株あたり 2,149 ドン(約13円) | なし | 2014年8月6日 | 2014年8月8日 | 2014年8月20日 |
| 2013年 | なし | 株式賞与※1 100株につき 32.50株※2 | 2013年1月22日 | 2013年1月24日 | 非公表 |
| 2011年 | なし | 株式配当※1 100株につき 12.40株※2 / 株式配当※1 100株につき 15.10株※2 | 2012年6月4日 | 2012年6月6日 | 非公表 |
| 2009年 | なし | 株式配当※1 100株につき 60.10株※2 / 100株につき 20.20株を 10,000 ドン(約61円)で買う権利※3※2 | 2010年5月7日 | 2010年5月11日 | 2010年8月10日 |
| 2008年 | 1株あたり 500 ドン(約3円) | なし | 2009年7月14日 | 2009年7月16日 | 2009年8月10日 |
| 2009年 | なし | 100株につき 73株を 10,000 ドン(約61円)で買う権利※3※2 | 2009年7月2日 | 2009年7月6日 | 2009年9月28日 |
| 2008年 | なし | 100株につき 50株を 10,000 ドン(約61円)で買う権利※3※2 | 2008年1月22日 | 2008年1月24日 | 2008年4月29日 |
行使も譲渡も、ベトナムの証券口座で株を持っている人だけができます(日本の証券会社の口座では行使できません)。ベトナムに住んでいない外国人でも口座は開けます。
ビングループ株配当|注目の話題
ビングループは2025年12月、株数を2倍にした
ビングループは2025年12月8日を権利確定日として、1株につき1株を無償で配りました(株式賞与)。新しく配った株は38億8,047万6,384株で、資本金は約38兆5,000億ドンから約77兆ドンになりました。2025年11月に株主の承認を受けたものです。
権利落ちの12月5日、株価は267,000ドンから基準値133,500ドンへ、半分に調整されました。株数が2倍になったぶん1株の値段が半分になったもので、持っている株の値打ちは、この調整では変わりません。この日の終値は、値幅制限いっぱいの142,800ドンでした。
上の「配当の推移」のグラフが2015年以降空になっているのは、ビングループが2014年8月を最後に現金配当を出していないためです。その代わりに、株式配当や株式賞与で株数を増やしてきました。現金配当グラフ下の明細表「配当(株)もしくは権利」の列に、その記録があります。
※ 投資助言ではありません。
出典:Vietstock 2025年11月19日/VietnamBiz 2025年12月4日/Dân trí 2025年12月5日
ビングループの株主
| 株主 | 区分 | 持ち株比率 |
|---|---|---|
| Vietnam Investment Group Joint Stock Company | 法人 | 32.47% |
| Vinspeed High-Speed Railway Investment And Development Joint Stock Company | 法人 | 10.75% |
| ファム・ニャット・ブオンPham Nhat Vuong取締役会長 | 個人 | 9.07% |
| ファム・トゥー・フオンPham Thu Huong取締役副会長 | 個人 | 4.43% |
| Vinenergo Energy Joint Stock Company | 法人 | 4.30% |
| ファム・トゥイ・ハンPham Thuy Hang取締役副会長 | 個人 | 2.96% |
| KEB Hana Bank, Co., Ltd. | 法人 | 1.64% |
| GSM Green And Smart Mobility Joint Stock Company | 法人 | 1.31% |
| Vinpearl Joint Stock Company | 法人 | 0.90% |
| Hoa Phuong Real Estate Company Limited | 法人 | 0.76% |
※ 持ち株比率が0.1%未満の個人の株主で、役職が公表されていない方は載せておりません。
※ 株主の説明は、公表されている情報をもとに補足しております。
ビングループ株主|注目の話題
韓国のSKグループは、株価が大きく上がる前にビングループ株をすべて売った
韓国の財閥SKグループは2019年5月、投資会社のSKインベストメント・ヴィナⅡ(SK Investment Vina II)を通じて、10億ドルでビングループ株の6.1%を取得しました。
その後、2025年1月16日〜2月14日に約5,080万株を売って持ち分を6.05%から4.72%に下げ、同じ年の8月4日・5日に残りをすべて売りました。1〜2月に売った値段は1株約40,000ドン、最後に売った8月5日の終値は117,500ドンです(どちらも2025年12月の株式賞与の前の値段)。
ビングループの株価はその後も上がりました。株式賞与で株数が2倍になったことを合わせて計算すると、2025年12月には1〜2月に売った値段の約8倍になり、ベトナムの新聞は「売らずに持っていれば約38兆ドン多かった」と報じています(2025年12月10日のレート、1円=168.25ドンで当時約2,260億円)。
長く持ち続けたみずほ銀行のベトコムバンク株とは、逆の結果になった例です。
※ 投資助言ではありません。
出典:CafeF 2021年4月7日/Nhà Đầu Tư 2025年8月15日/Người Quan Sát 2025年12月9日/Dân trí 2025年12月10日/円換算はベトコムバンクの公表レート(振込の買値と売値の中間)
ビングループの子会社、保有株式
株式の50%超を持つ会社を子会社、20〜50%を関連会社としています。20%未満はその他の出資です。ビングループは子会社が約90社、関連会社が4社あります。ここでは上場している会社すべてと、事業の中心になっている代表的な会社を選び、上場しているものを先に、持ち株比率の高い順に並べました。
| 会社名(コード) | 区分 | 何の会社か | 持ち株比率 | 上場市場 |
|---|---|---|---|---|
| ビンパール(VPL) | 子会社 | ホテル・リゾート | 85.55% | ホーチミン |
| ベトナム展示見本市センター(VEF) | 子会社 | 展示場・都市開発 | 83.32% | UPCoM |
| ビンホームズ(VHM) | 子会社 | 住宅・不動産開発 | 71.70% | ホーチミン |
| ビンファスト(VFS) | 子会社 | 電気自動車・電動バイク | 約51% | 米ナスダック |
| ビンコムリテール(VRE) | その他の出資 | 商業施設(ビンコムモール) | 18.37% | ホーチミン |
| ビンメック(Vinmec) | 子会社 | 病院 | 100% | 非上場 |
| ビンスクール(Vinschool) | 子会社 | 学校(幼稚園〜高校) | 100% | 非上場 |
| ビンメタル(Vinmetal) | 子会社 | 鉄鋼 | 98.00% | 非上場 |
| ビンホームズ工業団地投資 | 子会社 | 工業団地の開発 | 90.00% | 非上場 |
まぎらわしい会社ニュースで「ビン系」とまとめて呼ばれるビンスピード(VinSpeed・高速鉄道)、Vグリーン(V-GREEN・電気自動車の充電)、GSM(配車サービスのXanh SM)は、ビングループの子会社ではありません。会長のファム・ニャット・ブオン(Pham Nhat Vuong)氏が個人で中心に持つ別の会社です。ビンスピードにはビングループも1割ほど出資していますが、逆にビンスピードがビングループ株の10.75%を持つ大株主にもなっています。
※ ビングループの子会社は、2026年6月末で118社あります(2025年12月末は113社)。不動産のプロジェクトごとに作られた会社や、国ごとのビンファストの販売会社が大半です。
出典:ビングループが公表した2026年6月末の監査済み連結財務諸表(付属明細1「子会社の一覧」)/ビンコムリテールは当ウェブサイトの株主一覧と同じデータ
ビングループ|注目の話題
ビンファストのベトナムの工場会社を売り、上期に12兆5,420億ドンの売却益
電気自動車のビンファスト(米ナスダック上場、VFS)は2026年5月12日、ベトナムの生産部門を持つ会社(VinFast Trading and Production JSC)の株をすべて売ると発表しました。売却額は約13兆3,096億ドン(5億3,000万ドル)。買い手は未来投資研究開発(Future Investment Research and Development JSC)が率いる投資家グループで、ビンファストの社長も務めるファム・ニャット・ブオン(Pham Nhat Vuong)会長も、少数の出資者として加わります。
ビンファストは、研究開発・知的財産・アフターサービス・販売を、新しく作った子会社ビンファスト・ベトナム(VinFast Vietnam JSC、ハイフォン)に残し、工場を自社で持たない形に切り替えます。ビンファスト・ベトナムの資本金は約5兆1,840億ドン(2026年5月28日のレート、1円=165.18ドンで当時約314億円)です。インドとインドネシアの工場は、これまでどおりビンファストが持ちます。
親会社のビングループは、この売却で12兆5,420億ドン(2026年6月30日のレート、1円=162.32ドンで当時約773億円)の利益を2026年上期の決算に計上しました。上期に子会社や投資を売って得た利益の約7割にあたります。
※ 投資助言ではありません。
出典:VinFast Auto 6-K(2026年5月12日)/CafeF 2026年5月28日/VietnamFinance 2026年8月31日(ビングループ2026年上期のレビュー済み連結財務諸表)/円換算はベトコムバンクの公表レート(振込の買値と売値の中間)
ビングループと同じ業種・近い業種の銘柄
ベトナムオオヤで紹介している個別銘柄のページです。株価は毎時更新しています。
◆ PER は直近12ヶ月(TTM)の1株当たり利益と「更新日時」の株価から算出。配当利回り は直近1年に権利が確定した現金配当の合計 ÷ 「更新日時」の株価。そのあとに株式配当があった銘柄は、株数が増えた分をそろえて計算しています(表に出している配当金は、実際に払われた1株あたりの金額のままです)。配当の推移 とその下の表(テーブル)は、取引所とベトナム証券保管振替機構(VSD)に開示された権利・配当のお知らせ(対象年度ベース)を、公開データから受け取っています。棒グラフは現金配当のみ、その下の表(テーブル)には株式配当・新株を買う権利も載せています。パフォーマンス は各期間前の終値と直近終値の比較です。
◆ 当ウェブサイトの数値について、株式配当や株式分割があった銘柄は、過去の株価をさかのぼって調整しています。 ベトナム企業は現金ではなく、株式で配当を出すことも多く、調整していない株価をそのまま見ると、株数が増えた分だけ値下がりしたように見えてしまうからです。当ウェブサイトの騰落率は、株数の増加を含めた、株主から見た値動きとなり、パフォーマンスについても実情により近づけた数値となります。
◆ 株主 は、取引所と各社が開示した大株主リストと所有構造(国有・外国・その他)を、公開データから掲載しています。日本の企業・金融機関が大株主に入っているときは「日本資本」の印を付けています。
◆ 為替(円換算に使うレート)は取引所の開示ではありません。公開されている為替レートのサービス(open.er-api.com)から1時間ごとに受け取った参考値で、銀行や両替所の実際のレートとは異なります。
◆ データの出どころと集め方は、ベトナムオオヤ式 ベトナム株式銘柄分析ページにくわしく書いています。
