ベトナム株購入でおすすめの日本の証券会社と手数料

ベトナム株を買うのにおすすめの日本の証券会社と手数料

ベトナム株が買える日本の証券会社で有名なのは、アイザワ証券、SBI証券です。

アイザワ証券は、NISA口座の開設、ネット注文、リアルタイム取引ができて取引手数料も税込1.65%と安いです。
ただしベトナムの証券会社のほうが取引手数料は安く、日本の証券会社の10分の1以下です。また株式配当や一部権利の付与もベトナムの証券会社でないと受けれません。ベトナム株式を購入する場合には、ベトナムの証券口座開設も検討しましょう。

ベトナム株の取引手数料、最低手数料、決済方法、為替手数料

日本のいくつかの証券会社では、ベトナム株の購入ができます。手数料やサービスで比較すると、アイザワ証券が一番おすすめです。

証券会社現地取引手数料国内取引手数料国内最低取引手数料決済方法為替手数料
アイザワ証券なし約定代金の税込1.65%(インターネット注文)税込5,500円
※売却時は、約定代金の税込1.65%
日本円とベトナムドン1,000ドンに対して20銭
SBI証券約定代金の0.1%約定代金の税込2.20%(インターネット注文)税込1,320,000ドン
※最低手数料に満たない場合約定代金の税込55.0%
日本円とベトナムドン1万ドンに対して2円
岩井コスモ証券不明約定代金の税込1.32%)税込2,750円日本円1,000ドンに対して20銭
ニュース証券不明約定代金の税込2.20%(コール注文)税込880,000ドン日本円不明(ニュース証券が決定した為替レート)
ベトナム株取引時にかかる現地取引手数料、国内取引手数料、最低手数料、決済方法、為替手数料の比較(2023年5月時点)

国内取引手数料は、注文方法と約定代金によって変わります。岩井コスモ証券、ニュース証券は、最低手数料が決まっており、いくらで注文しても最低手数料以上の手数料を取られます。また別で現地取引手数料がかかります。

例)岩井コスモ証券で2.5万円分の株式を購入。国内取引手数料は1.32%だが、最低手数料は2,750円なので25,000円+2,750円(国内取引手数料)=27,750円。約定代金が2.5万円だと、国内取引手数料は11%(現地取引手数料は不明)。

アイザワ証券は、購入時のみ5,500円の最低手数料があります。売却時には、最低手数料がありません。売却時は、約定代金の税込1.65%と一律です。現地取引手数料はかかりません。

SBI証券は、最低手数料に満たない場合、約定代金の税込55.0%が国内取引手数料となります。また約定代金の0.1%を現地取引手数料として取られます。

例)SBI証券で50万ドンの株式を購入。50万ドン+27.5万ドン(税込55.0%の手数料)=77.5万ドン。現地取引手数料は0.1%なので500ドン。50万ドンの株式を購入するのに、77.55万ドンがかかった。


決済方法は、日本円とベトナムドンがあります。アイザワ証券とSBI証券では、どちらで決済するかを選べます。

ベトナムドン決済では、株式購入金額+手数料以上のベトナムドンがなければ株式の購入はできません。ゆえにベトナム株を購入する前に日本円をベトナムドンへ両替します。この時に為替手数料を取られます。ただベトナム株を売却してもベトナムドンのまま証券口座に保有できます。このベトナムドンは、日本円へ両替しなければ為替手数料も取られません。株式の売買と両替を別にしたい人は、ベトナムドン決済がおすすめです(もちろん日本円へ両替しなければ出金はできません)。

日本円決済では、ベトナム株の取引時に取引手数料と為替手数料を取られます。ベトナム株の売買時に、日本円とベトナムドンの両替も行われるからです。

ベトナム株の取扱銘柄数、取引方法

証券会社取扱銘柄数リアルタイム取引注文方法
アイザワ証券282(2023年1月末更新)インターネット、電話、対面
SBI証券296(2023年5月更新)不可インターネット、電話
岩井コスモ証券非公開不可インターネット、電話、対面
取扱銘柄数、取引方法(2023年5月時点)

ベトナムの証券取引所は、ホーチミン証券取引所ハノイ証券取引所UPCOM市場があります。ホーチミン証券取引所がベトナム最大の証券取引所になります。日本の証券会社では、ベトナムの上場企業すべてを買うことはできません。買える銘柄は限られています。ホーチミン証券取引所に上場している企業でも、買えない企業があります。

またリアルタイムでの取引ができるのは、アイザワ証券のみになっています(2023年12月時点)。

たとえば岩井コスモ証券は、0時から10時までに注文すれば当日に執行され、11時30分以降の注文は翌日執行されます。リアルタイムでの売買はできません。

取引方法について

SBI証券は、0時から10時までに注文すれば当日に執行され(電話注文の受付時間は、8時30分から10時まで)、16時15分から24時までの注文は翌営業日に執行されます(電話注文の受付時間は、16時15分から17時まで)。つまり10時以降の注文は、翌営業日での執行になります。SBI証券もリアルタイムでの売買はできません。ベトナム株の注文が約定履歴に反映されるのは、執行日の16時30分頃となっています。

ホーチミン証券取引所とハノイ証券取引所の取引時間について

ベトナム株をインターネットを介して注文できない証券会社もあります。そういった証券会社は、昔のように電話注文や対面でしかベトナム株を買えません。

NISA口座開設の可否

アイザワ証券、SBI証券、岩井コスモ証券では、NISA口座の開設ができます。NISA口座でベトナム株を買えば、譲渡益課税はかかりません。税金は配当にベトナムでかかる5%のみです。NISA口座でも外国株の配当は海外で課税されます。米国株の配当には、米国で10%の税金がかかっています。

またニュース証券など、ベトナム株を買えてもNISA口座が開設できない証券会社もあります(2023年12月時点)。

NISA口座の限度額内でベトナム株を購入したいなら、NISA口座が開設できる証券会社を選びましょう。

おすすめのベトナムの証券会社

ベトナムには、日本のNISA口座のような譲渡益課税や配当が非課税になる制度はありません。しかし株取引などでかかる手数料は、ベトナムの証券会社の方が安いです。ベトナムの証券会社でベトナム株をインターネット注文で買った時の取引手数料は、約定代金の0.05%から高くて0.50%程度になっています。信用や手数料の安さでいうと、大手銀行傘下のベトコムバンク証券(VCBS)がおすすめです。